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震災後一ヶ月の福島①いわき市小名浜近辺

東日本大震災発生後の週末は都内近場への外出や家篭りで過ごしてきましたが
被災地・被災者に迷惑をかけないいつも通りの消費行動はとても大切なこと
ガソリンが安定供給され始めたこともあり先々週末(4月9・10日)出かけてみることしました。
目的地は栃木県の那須湯本温泉。
いつものように温泉を楽しんで帰りにアウトレットにでも寄って来ようかと気楽に出かけました。
一般車両が通行できるようになった東北道ですが不自然な段差が無数にあり全線80キロ規制。
災害救援物資輸送車や自衛隊、工事車両が数多く走っており平時でないことが伺えました。

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まず向かったのは鹿の湯周辺、那須湯本温泉の中心部です。
土曜の16時、普段の週末であれば日帰り・宿泊の観光客で賑わっているはずの時間帯です。
しかし誰も通りを歩いていません・・・え?今って平日の昼間???
観光業大打撃という報道を耳にしていましたし福島に近い那須ということもありましたが
まさかここまでとは。。。

原発問題はまったく収束のめどが立たない状況、大震災は人災を伴い未だ継続中です。
そんな中平和産業とも言われる観光業、回復させるにはどれだけの時間が必要となるのでしょうか?
年単位になってしまえばそれに耐えられない宿・会社が多数出てきてしまうことでしょう。
さらに現政権が愚行を続ける限り他産業同様復興にかかる時間は延びていってしまいます。
心と体のリフレッシュをと思って行った温泉でしたが人気観光地のあまりに閑散とした現実は
心まではリフレッシュさせてくれませんでした。
(もちろん翌日の行動がネガティブな気持ちをより増幅させたのだとは思いますが)


そして翌日予定を変更し被災地を訪れてみることにしました。
甚大な被害のあった三陸海岸や松島近辺の訪れたことのある場所へ行ってみようかと思いましたが
救援物資を届けたりボランティアに行くという目的ではない、事前に開通ルートを調査していない、
単なる物見と言われればその通りと言わざるを得ない東北行きでしたので
あまり被害が伝えられていない(私が知らなかっただけですが)小名浜へ行ってみることにしました。
那須からは一般道、白河へ出て国道289号線などで棚倉を経由して小名浜へ向かったのですが
白河に入るとあちらこちらに地震の爪あとが。。。
隆起陥没した道路・歩道、倒れた街灯、駐車場が波打ってしまい営業していないコンビニ
展示陳列してある石仏や墓石などのほとんどが倒れ壊れた石材店、そしてお墓
震災後これまで壊れた屋根瓦や軽い液状化現象くらいしか直接地震の被害を見ていなかった私は
福島に入った途端にここまでの被害?とかなりの衝撃でした。

最初に向かったのはいわきサンマリーナ
かつて魚を食べに小名浜までドライブした際に寄ったことがありとても景色が綺麗な場所でした。
ゲート付近の道の両脇に駐車された車におや?と思っていると閉ざされた門扉が。
なるほどと車を停め歩いてゲート付近からマリーナを見下ろしてみると
150隻を超えるヨットなどの船舶はほとんど見当たらず記憶とまったく違った光景が広がっていました。
船舶は津波によって全て座礁・沈没してしまったそうで詳しくは特設サイトに記載されています。

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液状化の影響がありとあらゆる場所で見られる埠頭の道を走り小名浜港いわきら・ら・ミュウへ
小名浜港で水揚げされた海産物を購入できる市場や食堂があり水族館も隣接している人気の施設
私もお寿司を食べて小名浜やるじゃんと思った記憶がありました。
港に面した市場やららミュウの建物は骨組みは残っていたものの壊滅状態。
津波は小名浜の貨物駅を飲み込んで海岸から200mくらいの距離を平行に走っている道路まで到達。
道の両脇の建物は軒並み1階天井までやられていました。

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小名浜港からは県道15号線などを使い北上。
途中県道から外れ海岸線の小さな集落の様子を見に行ってみると
道路損壊による通行止め、道の両脇に瓦礫が積まれ交互通行が困難な場所を何箇所も通ることに。
当然ですが破壊された家の片付けをしている被災者を多く見ながら走ることになりました。
あまりの悲惨な光景にその方々の前で車を停めて写真を撮るなんてことはできませんでした。
大きな県道や国道を通るだけで充分その被害の甚大さを感じることができましたので
片付けの邪魔してはいけないとこういった生活道を通るのはやめました。

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かんぽの宿いわき、新舞子ビーチ付近の海岸沿いの道路です。
通行止め箇所多数でした。
by bluesky-you | 2011-04-18 23:29 | Trackback | Comments(0)

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